採用の知らせは来なかった

メールは加速する


僕は家に居られなくなって

君にもらったペンと小さなタオルと手紙を持って

聞こえないはずの僕を呼ぶ君の声を聞きながら死ぬんだ



わけのわからないままメールを送った

かなりの長文だった


僕はメールが苦手だった

短い文章に簡潔にまとめることができない

だからいつも長文で

メールは苦手だった


僕はどうすればいい?

僕には君しかいないのに

君がいればいいから

君が自分以外を見るなって言ったから

告白も断り続けたのに

君といた時間、僕はどうすればいい?


本当にわけがわからなくなっていた