僕の名前を呼びながら

嬉しそうに通話してくる彼女

「君がいないと眠れないよ」

「落ち着くんだ、すぐ眠れる」

「もっと言い合いしよう、お互いがわかるから」


彼女の言葉にどれだけ救われただろうか

治療のせいで身体がだるかったら

気を使ってくれた

自分だってストレスに弱くて

すぐ体調崩して頭痛いとか言い出すのに

僕に

「大丈夫か?」

って聞いてくれた




優しくてかわいくてちょっとえっちで

僕一人を愛してるって言ってくれた

僕を求めてくれた

僕は何があっても

この子だけ

彼女さえいればよかった



彼女しか…

本当に

彼女しかいらなかった