夜通話しながら彼女が眠るのはもう普通のことだった
普通は怒るのかもしれない
でも僕は通話しながら眠ってくれてもいい人だから
かえって寝ていいよって言って
彼女の寝息で癒されていた
確かに話してるときに眠ってしまうと
イラっとすることもあったけど
「君の声聞くと落ち着いて安心して眠くなるんだ」
その言葉が僕にはすごく大切に思えた
それまでに僕の約束は増えていた
「君を一人にしない」
「君を泣かせない」
「君から離れない」
「君以外好きにならない」
彼女は独占欲が強いらしい
でも
僕もそうだから
彼女しか見えないから
