だけどその日
僕はイラついて通話を切ったあとチャットを送った
「僕はどうせネットの彼氏です」
「お好きになさってください」
「優先順位が一番じゃない僕はいらないよね」
そんな感じの言葉
どれくらい立っただろう
彼女からチャットが来た
「ごめん、通話しよう?」
僕は泣いていた
「僕は優先順位低いからさっきの人と話しなよ」
「僕はネット限定です、さっきの人が一番好きなんだろ?」
「僕いらないじゃないか」
今思えばこのとき
僕はただの駄々っ子だった
でも
ここでやめておくべきだったのかもしれない
そうすれば傷は浅くてすんだんだ
