ホストなんて大嫌い!?

「瞬の新規の子?」

席を案内してくれている人に声をかけられる。

「まぁ、はい。」

「俺、龍。

普通に龍って呼んでくれて構わないから。」

「あ、はい。」

人懐っこい笑顔を向ける、龍。

「じゃ、こちらにどうぞ。

今、瞬は愛華ちゃんのところに居るけど

すぐ来るから。」


「あ、ありがとうございます。」

チャラ男より全然喋りやすい。

「飲み物、どうする?

一杯目から、強いの行く?」

「あ、あの…」


「こいつはノンアルコールじゃないと飲めないぞ。

お子様だから。」

龍の頭上から声がして、二人で見上げるとチャラ男がいた。

「へぇ~日菜ちゃん、お酒弱いんだ。」

「はい。」

「ま、あとは瞬に任せるわ。」

「ん。」

「ねぇ?」

「あ?」

「龍って、このお店の№2?」

「そうだけど、それが?」

「いや…別に」

「てか、いつの間に龍とそんな仲良くなったんだよ。」

「何が?」

「だから、名前で呼ぶほどいつ仲良くなったんだよ。」

「あ~さっきだよ。

喋りやすくていいよね。

龍のほうが、よっぽどいいと思うよ

あんたより。」

「はぁ?」

そこへ、飲み物を持った龍が現れた

「まぁ、まぁ」