ホストなんて大嫌い!?

「じゃぁ、俺ん家来いよ。」

「はぁっ?

いいよ、別に。

友達の家に泊まるから。」

ギュっ、と引き寄せられた体。

私、抱きしめられてる…?

「だーめ。

俺が心配なの。

こんな時間まで出歩かせたのは

俺の責任だから。」


結局断れず、私は瞬のマンションに来てしまった。

「どうぞ。」

ドアを開け、私を待つ瞬。

「…お邪魔します。」

「どーぞ。」


瞬の部屋は、一人で暮らすには広すぎる家で…

「ここに、ひとりで住んでんの?」

「おぉ。」

余計な家具が置いてないせいか

余計に広く見えて…

「ほらよっ。」

瞬に投げ渡された、ペットボトルの水。

「え?」

「酔い覚まし。

あ、でもお前飲んでないのか。」

なんて言う瞬はもうすでに、水を飲んでて…

その姿があまりにも妖艶で

おもわず胸が高鳴った

「まぁ…

でも、頂きます。」

「ん。

どーぞ。

俺、シャワー浴びるけど

お前先に入るか?」

「いや、先にどうぞ?」

「…んじゃ、ありがたく。

お前、風呂入らないのに

先に寝るなよ?」

「はーい。」

ソファーに座って、テレビを見出した私を

おかしそうに見ながら、部屋を出て行った。