「安藤!おはよ!」
「おう。愛沢。はよー」
「あの、さ。聞きたいことあるんだけど・・・いい?」
「聞きたいこと?いいけど・・・何?」
「え・・・と、あのさ・・・」
「澄花~!おっはよ~!」
・・・愛菜。タイミング考えろよ!
「あれ・・・?お取り込み中でした?」
「あ、い、いや?」
「あはは。邪魔してすんません~」
愛菜はそういうとニヤニヤこっちを見ながら走ってどっかにいった。
「・・・なんなの」
「で、何だっけ?」
「あ、あのね」
私は深く息をすって続けた。
「あのさ、修学旅行のお土産。どうして私に買ってくれたの?」
私が言うと、安藤は顔を真っ赤にして
「え、あ、うん//その・・・それ聞く?」
「うん。気になって気になって・・・」
「えーと・・・」
なかなか言わない安藤。
私は勝負に出た。
「じゃぁ、私が先にゆうから絶対ゆってね!」
・・・いわゆる告白。すごく思い切ってしまった。
私は安藤に「耳かして」というと一言だけ伝えた。
「・・・スキだから・・・//」
安藤は少しびっくりした顔をして私の方を見てきた。
「・・・ほら!!!次は安藤の番だよ!」
「じゃぁ・・・耳かして」
私は安藤に耳を傾けた。
安藤はとまどいながらもボソッと私に言った。
「・・・僕も//」
・・・え?今・・・なんて?
聞き間違いじゃないよね・・・?
私が安藤を見ると安藤は顔を真っ赤にしてうなずいた。
『僕も』
これって・・・スキってことだよね?
安藤が?私のことをスキ?
・・・・・信じられない。
私は真っ赤になった顔を隠すように手で顔を覆った。
夢見たい。幼稚園からずっと想い続けて来た人と両想いになれるだなんて・・・

