「ちょっと待ってください! せめて、これだけでも・・・・。」

あたしは、ダイヤモンドで花の形を象ってある、豪華な財布から、200万円(!?)を取り出して、小村に握らせた・・・。

今のあたしじゃ、考えられない事だ・・・・。

「そんな!お嬢様、いけません!」
小村がしわがれた声を荒げた。

あたしの広い部屋に反響して、エコーがかかる。

「いいんです!、これは、あなたが少しでも楽に過ごせるようにするための幸せなんですから・・・。」

こんころは、お金のコト、幸せって言ってたんだよね!今になってはウケるわ!

ここで、まさかの乱入者が・・・!
「はーい、感動の別れのシーンおっしっまっいー♪」 





....そう、これからだった。この私が、不覚にもこの年上のただの黒猫意地悪執事の、意地悪な、でもちょっと甘ぁい、罠にはまったのは.......