リリは、荒れ地の町リリントにいた。畑は荒れていて家は壊されていた。リリ「本当に荒れてる…。土も草も枯れている。」草陰からコソコソ音がした。リリ「誰!」小さな女の子が出てきた。女の子「お姉ちゃんは誰?」リリ「あなたはここの住人?」女の子「うん…。みんな居なくなったの。この町にだけ食料や水を配給されなくて。家族は私を捨てたの。」今にも倒れそうな体をしていた。リリはおにぎりを女の子にあげた。女の子「いいの?」リリ「食べな…。」女の子はむしゃぶりついた。女の子「美味しい!」そう言って涙を流していた。ライカ「私の名前はライカ。お姉ちゃんの名前は?」リリ「私はリリよ。」ライカ「リリお姉ちゃんは何してるの?」リリ「町を元通りにするの。」ライカ「手伝う!」リリ「ダメ!これは私がやらなきゃダメなの、ライカは見ていて…。ごめんね。」ライカ「分かった。」リリは魔法で土を新しくした。リリ「土の中に眠る、サツマイモよ。出てきなさい!」すると、たくさんのサツマイモが出てきた。ライカはびっくりしていた。リリ「木材よ!元通りに動きなさい!」すると、木材が自由自在に動き出し、元通りの家になった。リリ「ライカ、後なにか足りない部分ある?」ライカ「そうだ!長老が大切にしていた奇跡の実がない!」リリ「奇跡の実?何処にあるの?」ライカ「それは、火山に住む長老が持ってるの。」リリ「火山に住む長老?」ライカ「うん…。案内したいけど、あそこは1人で行かないといけないの。地図書いたからそれ見て行って!」ライカはリリに地図を渡した。リリ「ありがとう。」リリは地図を手に持ち火山へ向かった。