病院に着いて、柚子は看護士にキキリの病室を尋ねた。柚子「キキリの病室はどこですか?」看護士「201号室です。ですが、キキリ君は…。」柚子は病室を聞いて階段を登り、201号室に来た。扉を開けると、ベッドに横たわり窓を見ているキキリの姿があった。ララとココナも後から来た。柚子「キキリ…。」キキリは振り向いた。キキリ「柚子お兄ちゃん…。」柚子「会いに来たよ。」キキリは涙を流した。キキリ「柚子お兄ちゃん…。」そう言って泣いて柚子の胸に飛び込んできた。ララとココナはキキリの体を見た。あざだらけの体で左足は骨折していて、右目は眼帯をはめていた。柚子「もう大丈夫だ。」柚子は優しくキキリを撫でた。キキリ「この2人は誰?」ララ「私は、ララって言います。柚子お兄ちゃんのお友達よ。」キキリ「ララお姉ちゃん、よろしく。あっちのお兄ちゃんは?」ココナは病室から出て行こうとした時、キキリに腕を掴まれた。キキリ「どうして逃げるの?」ココナは黙っていた。ララは優しく腕を離して、ココナと病室を出た。ララ「私、あなたの事、調べたわ。あなたも義理の母親から虐待されたんだよね?一番、キキリの気持ちが分かるのはあなただけなのよ?柚子もあなたの事知ってて、キキリの所に行きたかったのよ!」ココナ「俺は…。同じ目に合った。だけど、あの子のあざを見ると過去の自分を思い出してしまう。だから、俺はあの子の目を見れない。話せない。」そう言って、ココナは出て行った。ララは病室に戻った。キキリ「さっきのお兄ちゃんは?」ララ「ごめんね。先に帰っちゃった。」柚子「ココナの事、話した。」キキリ「ココナお兄ちゃん、どこかで見た事ある。」キキリは引き出しを開けた。一枚の写真があった。本当の家族の写真だった。その写真を見て、柚子とララはビックリした。柚子「この男の子、もしかして…。」キキリ「ココナお兄ちゃんに似てる…。」ララ「まさか…。」ララは病室を後にして、ココナを探した。