「もしもし」
『あっ!玲君?』
「はい。どうかしましたか?祥子さん」
俺の新しい母であり、父さんの秘書の祥子さん。
とてもおっとりしてるから、この人に秘書なんて大丈夫か?と心配してたが、祥子さんは秘書検定準1級を持っているほどの優秀な秘書だった。
しかも父さんが自分専属の秘書として、ヘッドハンティングしたというのを最近知った。
それほど優秀なのだろう。
それか、父さんが邪な想いが合って、ヘッドハンティングしたかだな。
まぁ、どちらにしろ、この人が優秀なのは間違いない。
『取引先でね少しトラブルがあって。今日は勇吾さんとそちらに行かないといけないの』
「そうですか」
『出張先が少し遠くて。おそらく2日はかかると思うんだけど……』
あぁ―……つまり。


