「この俳優さん前から好きだったんだよね~」 ――ギューー 「と、特に演技力も抜群だし……」 ――ギュュュュュ!! 「痛い痛い痛い!!玲っ!!」 独り言のように、ドラマの俳優をうっとり見る未来を、後ろから強く抱きしめた。 「強く抱きしめすぎっ!!普通に痛いから!!」 「イラつく……」 「もう、何が?」 何が……だと? ――ギュュュュュュ―ッ!! 「うわぁぁぁぁ!ギブギブギブッ!!」 バシバシと自分の体に巻きついている俺の腕を叩く。