「みーちゃんのこと……かな?」
「っ……」
反らさない瞳は、まるで祥子さんに確信があるような気がした。
「どういうことだ?祥子、玲。未来ちゃんが何かあったのか?」
「みーちゃんというより、玲君も関係してるんじゃない?こうやって話をするくらいですもの」
おっとりした人だと思っていたけど、やはり父さんの秘書をしているだけある。
この人は、俺たちの関係を気付いている……
「父さん、そして祥子さん。今日は大事な話を聞いてもらうために、ここに呼び出しました」
「お、おい。玲。なんだその結婚の許しをもらう挨拶みたいな前置きは」
苦笑いを浮かべている父さん。
でも、俺の次の言葉を聞いた途端、その顔から苦笑いすら消えた。
「僕は……いや、俺は、未来が好きだ」
「……え?」
父さんの目が、少し動揺したように揺らぐ。


