「ありがとう」
そう言うと、頬を赤く染める女。
こうは言ってはいるが、きっと陰口は何か囁かれるだろう。
でも、未来に直接当たらなければなんでもいい。
未来さえ、守れれば……
―――――――……
「あっ!玲!これ」
放課後になり、弘也が俺に手渡してきたカバン。
「さっき智香に渡された。お前に渡してくれってさ」
「……サンキュ」
うさぎのマスコットのついたカバンは、未来のモノだ。
「未来ちゃんの調子は?」
「さっき寄ったけど、まだ寝てた。だから起こして一緒に帰ることにするよ」
「そうだな。心配だしな。お大事に」
「あぁ」
教室を後にして、保健室に向かった。


