「い、一ノ宮!門倉なら先生が保健室に連れていくから」 周りの声を聞いて、先生が来たようだ。 「ほら、先生に任せてお前は練習に……」 「触らないでください」 「……え?」 「こいつには、触らないでください」 さっきまで騒いでいたのに、周りが玲の言葉に一瞬にして静かになった。 「こいつは……」 あぁ、もうダメだ。 意識が…… 「こいつは……僕の妹です」 そこであたしの意識はプツリと音をたてて切れた。