「……卑怯だな」



「え?」



卑怯だ……



こんな時だけ、視線を反らさないなんて……




そして、この瞳に俺は弱い。



こんな瞳で見られて、断ることなんてできないんだ……



「とにかくここじゃなんだから、未来の部屋で話を聞く。それでいいか?」




「……ん」





やめろよ。


そんな表情。



未来には深刻な顔、しないでほしいんだ……





そんな未来を見て、俺が苦しくなるから―……