「まぁ俺は、心が許せる人にだけ本当の自分を知ってもらえればいいんだよ……」



全員に本当の自分を見せる必要なんて、ない。



「も~う!!なんだよっ!!照れるじゃねぇか~」



「は?」




バシバシと俺の肩を叩く弘也。



つーか、痛いんだけど……



「それって俺に、心を許してるってことだろっ♪」



「……」



「は!?何その呆れ顔!!」



こいつの脳みそは花でも飛んでるんじゃないのか?



「お前はただの腐れ縁」



小、中、高すべて同じところに進学した。



本当にたまたま。



「えぇ~なんだよそれ~~」



うるさい……