ふっ……
あの時の未来は本当に怯えた子猫のようで面白かったな―……
おっと、ヤバっ……
授業中なのに、顔がゆるむところだった。
後1時間で授業は終了か。
早く終らねぇかな。
窓の外を見ながら、そんなことばかり考えていた……
「おいおい!玲っ!!」
授業が終わると、すぐに俺の席にやってくる弘也。
こいつはこれ以外することがねぇのかよ。
「次の古文さ、新しい先生なんだってよ」
「ふぅーん」
新任の先生くらいで一々はしゃぐなよ。
「しかも!めちゃくちゃ美人みたいでさ~」
「へ―……」
俺には関係ない話だな。


