お前が好きなのは俺だろ?



告白をするならきっと人通りが少ない場所。



この学校でそんなところなんて、数えるほどしかない。



それにあの弘也のことだ。



きっと……



「ごめんね。こんなところに呼んで」



体育館裏で聞こえた声。



居た。



向き合っている未来と弘也。



俺からは未来の背中しか見えないが、弘也の表情はバッチリ見える。



そして、その表情がとても緊張していることがわかった。




……まさに、今から告白する雰囲気。



でも……



「あのさっ!未来ちゃんっ……」



「悪いけど」



――グイッ




「……え」




「未来が好きなのは俺なんだよね」