「来月の祥子の誕生日に、籍を入れようと思うんだ」 「あっ……」 未来が小さく声を漏らす。 そっか…… もう来月が祥子さんの誕生日か…… じゃあ、俺たちは…… 本当の兄妹になるんだな。 ―――――――――――…… ――トントン 夕食を終えて、部屋に戻るとドアを小さくノックする音が聞こえる。 ……誰だ? 「はい?」 「あの……」 この声って……