「あ、あの?一ノ宮く……」 ――ブチッ 「えっ!?」 き、切れた……? いや、切られた……? 「え?なに?玲のヤツ、怒ってた?」 「う、うぅん。大丈夫」 「そう?」 不安そうな弘也君にそう返す。 ……大丈夫だよね? 「送ってくれてありがとう。」 「うぅん。それじゃあ、またね」 「うん」 弘也君が帰る後ろ姿を見えなくなるまで見送っていた。