「ご飯ご飯っ♪」
花ちゃんがあたしの手を引っ張ってテーブルまで連れていってくれる。
「カレーだ」
「あっ、うん。カレーなら好き嫌いないかなって……勝手に思ったんだけど……」
「うんっ!カレー好きだよっ!!」
弘也君の不安そうな顔がパァーっと明るくなる。
「あっ、でも花に合わせて甘口だけどねっ」
「ふふっ」
つい笑みがこぼれる。
「あーっ!お兄ちゃん聞いて聞いて」
「ん?なに?」
みんなで『いただきます』と言ってカレーを食べていると、花ちゃんが嬉しそうに口を開いた。
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