「服は俺の出しとくから、それでも着てね」



「あ、ありがと……」



花ちゃんに手を引かれ、洗面所に向かう。




な、なんか人の家で服を脱ぐって、違和感あるなぁ―……



しかも弘也君の家と言っても、男の人の家だし……



それから花ちゃんと一緒にお風呂に入った。



花ちゃんの頭を洗ってあげると、犬みたいに首をフルフルふってその行動さえ可愛く見えた。




お風呂を上がるとふわふわのバスタオルと弘也君の大きな服が置いてあった。



いつの間に……




弘也君の気使いの凄さに感心しながら、花ちゃんを拭いてあげてあたしも服を着た。



……それにしても、やっぱり大きいな。



男の子の服だ……


「お兄ちゃーんっ!!」



お風呂から上がって服を着るなり、弘也君の所に嬉しそうに駆け寄る花ちゃん。



本当にお兄ちゃんが好きなんだなぁ~~