「花っ!手を離しなさい!!」



「やぁ―っ!!みーちゃんにうさぎ作ってもらう―っ!!」



ついには泣き出してしまう。



「花っ!!泣いてもダメだっ!!未来ちゃんに迷惑だろ!?」



「やだぁ~~!!」



「はぁ―……」



弘也君が本当に困ったようにため息を吐き、髪をクシャクシャとする。



「あ、あの、弘也君。あたしやろうか?」



「え?」



「リンゴでうさぎ作れるし」



「でも……」




「うさぎちゃーんっ!!」



「ね?花ちゃんもうさぎちゃんを期待してるみたいだし」



「は―……本当にごめん」



弘也君が深く頭を下げる。