あのメール以来、ホントに透哉は、

姿を見せなかった。

学校にいても上の空。

・・・・・・


「ちょっと、美鈴!!」

「…エ?あ、ごめん。何?」

友達の亜紀に呼ばれたのにも、

気づかなかった。


「ねぇ、ねぇ、これ見て!!」

・・・・?

私は、差し出された雑誌に目をやった。


「今人気の、kissってアイドル、

カッコいいと思わない?!」


・・・・・・・?!