「そんなに下がらないでよ?」


「近寄らないでよ・・・ケイト」



ケイトは一瞬のすきを見て、

私に抱きついた。


「もう!離してったら!」


「まさか、ここで会えるなんて、

思ってなかったから」



「私もよ・・・

透哉がこんなところ見たら、

絶対怒るから、離しなさい!」




「イヤだ♥」




もう!!

ケイトって、何でいつもこんな風なの?



・・・・あ。



ドアのところに、

仁王立ちした透哉がこっちを睨んでる。



笑顔が引きつる私。


満面の笑みのケイト。



「なにやってんだよ?」

透哉の冷たい一言。