一晩中頭にあるのは 彼の事と あのキスの事だった。 私は眠れず、図書室で借りている海の話を読んだり、台所へいってピクルスをつまんだりしたが、何をしても眠気はやってこず、あのキスを思い出していた。 憎らしくて憎らしくて仕方がないのに、翌朝彼に会うのが怖いようで、どこかでまた会いたいと、早く学校へいってそうじの時間になって、2人になって何か言おうと思っているのだった。