小学校四年生の頃だった。 そうじの時間に、ちりとりを背中につけ。 チリトリガーという遊びをする男の子がいた。 もくもくとそうじをしている私の横で彼は、ちりとりを振り回し、私がそうじした階段に、ほこりを散々撒き散らし、大声でアニメの呪文をとなえたり、ロボットのようにそうじをしている私に、技をかけたりしたあと、最後に、必ず私にこういうのだった。 「お前、このチリトリガーの事誰にも言うなよ。」 と。 私は無表情でうなずき、約束通りそれを誰にも言わなかった。