「ありがとうございました~」

帰っていく客を見送って、一息ついた。

あと、五分でバイト終了か…

壁に吊るされた、メルヘンな時計を見て思わずため息が出た…

花屋のバイトは週3日。

月曜日、水曜日、金曜日。

大学に通いながら、せっせと働き何とか暮らしていた。大変だけど、九州で育った私にとって東京に住むことはとても刺激的だった。


もう、時間だ。

私はバイト終了に喜びを感じながら、更衣室に戻ろ
うとした。