おとり化粧室



「ほんっとネムいよね君チャン」

「あたしも今日は特にネムいよ」

「ウチも眠い〜」

「皆ねむいんだぁ?」



よくある風景、何気ない日常会話を、女子力高く翻訳したらこうなる。


『ほんっと澪碧嶺ウザイよね君チャン』

『あたしも今日は特に澪碧嶺ウザイよ』

『ウチも眠い〜』

『皆ねむいんだぁ?』



さあ、君は女子高生、

誰が性格ブスで誰が可哀想で誰が愚かで誰が可愛いか本当に分かってるのかな?

本当の君は誰かな?


ねえ、でも、ふあふあ四姉妹の今回の亀裂を誤解したら駄目で、

三人は澪碧嶺に女子の必殺技ヒステリックアタックをかけて、

本気でイジメ倒したい勢いで嫌いなんじゃないってことをしっかり胸に刻んでおこう。


ただ、

彼女自身が仲間の信頼を失うようなことをしているだけで、

万が一、『皆ヒドイよっ! アタシたち親友ぢゃないの? いじめるなんてツラぃよ……アタシなんか生きる価値がないよね、消えたい、!』ってか弱く嘆くなら、

『あらまあ何をおっしゃいますの、それは貴方の自業自得ではありませんコト?』って、

少なくとも隠語を扱う子は思ってなくもないんだ。

血も涙もない、これこそがリアルのおきてなんだとか。




『どんな人だろうがイジメていいはずがない』

『どんな理由があろうと加害者が悪い!』


ああ、学校の国の歴史を振り返れば、

そんなスイートな学生たちに、スパイシーな大人たちが説教がてら正論をぶつけてきたこともあった。



ねえ、君は十六歳、まだ若い。

だって、君は高校生、あらゆる事柄の言い訳に学生を乱用できてしまう。

すると、大人への反撃はどうなるのかな?