おとり化粧室



直ぐ様、「うんうん眠いね」と、澪碧嶺が相槌を打ち、

「ほんとネムーい、うざーい」と、玲ちゃんが大声を出して、

「あはは!」と、ルルナが女子高生っぽく全身全霊で笑ってみせる。



一見、先週と変わらず仲良し四姉妹だって思うでしょう?


そう見えた2組の子は、そろそろ無垢な自分にさよならして、

リアル物語の可愛い読み方を覚えようか。




ひじき仕上げのまつ毛でオシャレが得意になってる玲ちゃんは、

スッピン自慢のルルナと、清楚狙いのナチュラルメイクの君とを交互に目線を送り、

再度「ネムいね」と、美少女な澪碧嶺の肩を叩く。



『ネムい』

リアル社会には夢がないと学生生活で学習した君なら、

ふあふあグループが本日やけに乱発する言葉が、友情おまじないだって気づけてるかな?


ここまで掘り下げられておいて、まだハテナ?のピュア娘さんは、

君がブックマークしてるケータイ小説に向かないだろう。





さあ、ケーキバイキング、故意に誘われなかった乙女が一人、

君たちは女子高生、ファッション大好き、ブログが日課、

仲良しグループで初めての壁は澪碧嶺の真似が激しいこと、

高校に入学して数ヶ月、少し慣れてきたら新鮮さがほしいタイミング、


――起爆剤は昨日の放課後、

澪碧嶺が居ないなら、女子会の常識的に澪碧嶺の話になるに決まっているでしょう?





だから、――――