おとり化粧室


『アタシたち親友なんだから悪口よくないよ!?』

優等生ぶって叱られるかと怖かった。



『皆聞いて! 君チャン最低だよ、澪碧嶺と仲良ししてる癖に意地悪言ってたの!』

クラスメートに晒されるかと恐かった。




でも、

「澪碧嶺って、ちよっとナイね。」

神様は居るらしく、隠れボスキャラ設定の玲ちゃんは君の味方だったんだ。




だからって、なぜいつも四人組の君たちが今日に限って三人で遊んだのかって?

澪碧嶺が何か勘繰るんじゃないかって?


その説明は面倒臭い。
女子高生の友情はニュアンス、フィーリング、言葉で的確に表現するのは困難だけど、

リアリティを出すためにも頑張ってみようか。



でも、まあ、憶測で正解は都合よく未知数なんだけれど、

玲ちゃんも多分、君の本心が聞けて嬉しかったんだと思う。



可愛くて自慢の友達、でも何かが鼻につく、

ライバルとも違う負けたくない子、それが皆にとっての澪碧嶺って存在かもしれない。

なんか内心イヤでも、一緒に居たら自分が学校で得する駒にはなるため、

切るに切れない関係ってところかな?



圧倒的に向こうの方がルックス能力人望揃ってるのに、

どうして無謀な嫉妬をするんだろう?

身の程知らずでイタイと君に引くのは駄目だ。




『可愛いに憧れてる分、蹴落としたがる』

これも女子高生が使える禁断魔術の代表例で、皆が扱える技だ。


そして、君は今日、初めてその術で成功したんだけど、

相手は誰だったか覚えているかな?