「澪碧嶺って。もしかしなくても可愛いから男子とっつきにくいんじゃないの? 可愛いと逆に気の毒だねえ」
可愛い可愛いと前置きして、秘かにけなす玲ちゃんに君は頷き、
ルルナは「かなぁ〜?」って言いつつ携帯電話をいじり始めた。
さて、君、実は二人の様子に安心した。
ううん、そんな天使じゃない。
君にとって澪碧嶺は真似してくる忌々しい存在でも、皆にとってはコットンみたいに優しい少女な存在、
そんな子をモテるからと意味不明に嫉妬する玲ちゃん、
玲ちゃんに乗らない代わりに別に庇いもしないルルナ、
理由は違えど、あの女神に負の感情を抱く子が居て嬉しかったんだ。
ほくそ笑む君は、本当に学生のかがみだ。
興奮気味に身体を乗り出す玲ちゃん、本音がバレないよう静止する君、興味なさげに身をそらすルルナ、
一つの机を三角形に囲うグループは、
2組に向けて楽しいお喋りで仲良しなアタシたちアピールを地道に続けるらしい。
「普段言ってる可愛いと付き合う前提の可愛いじゃ違うのかなあ?」
口下手キャラには珍しく頑張って発言すると、
「あー、かもかも、澪碧嶺うちらん中じゃ彼女にしたいけどさ、男子からしたら彼女にするなら違うのかな。玲が男なら澪碧嶺が良いけどっ」と、
玲ちゃんがキャハハってテンション高く盛り上げて、
「私も澪碧嶺がいいなあ」と、ルルナも賛同し、
見事に女子高生っぽい自習時間のサボり方をこなす。
ちなみに、これはひゅったん達への『活発なアタシたち』メッセージで、
澪碧嶺も良いけど、彼女の次にはアタシを選んでねってそれぞれが売り込んでいるだけに過ぎないんだとか。


