「ねーえ!」
コンビニのカッコいいバイト好青年を友達数名と登校時に観察する奇行が好きな目線だと明るい、
荒れる成人式を常識的正論を盾に批判する立場だとうるさい、
そんな風に二つの見方をされるであろう声が、君の背中に乗っかった。
「ね〜え? みゅ あ ね 貸ーしーてー?!」
自習時間なのに体育祭のノリを持ち出すのは、2組の仕切りマンひゅったんで、
「澪碧嶺ババ抜きするよねー!?」と故意に絶叫し、
左手は口の横に固定し、豪快に頭上で右手を振る。
どうやら君たちグループの内、澪碧嶺のみがトランプゲームに誘われたらしい。
モテるファッション男子、目立つオシャレ女子、教壇に座り込む彼らは学校の国の権力者、
キラキラご指名を受けた一人、
どうしたもんかとふあふあメンバーは目配せする暇も許されず、
「ん、いってらっしゃい〜」と、気が利くルルナは優しく送り出す。
そして、ルルナに遅れること二秒、玲ちゃんも君もシャープペンを止め、
澪碧嶺にいってらっしゃいをした。
さて、大人には謎な豆知識を少し整理しようか。
学校の国は『みんな一つ』とか『全員仲間』とか非現実な夢の話で、
リアル平成、女子の場合、教室にグループがだいたい六組ほど毎年出来上がるんだけど、
必然的に、集う人物の質で一番から六番までグループの順位が付けられ、
上位と下位はお互い干渉せず、それぞれが高校生活を楽しんでいるんだとか。
これで『みんな一つ』じゃない裏付けはとれた。
また、


