「……。」
黙ってプリントを解く君たちは、キャッキャはしゃぐ一角に嫉妬しつつ、
媚びを全開にするのは下品でダサいですことって割り切って、
「玲ちゃんそこマイナスだよ」
「あれ、え、なんで?」
「待って、途中式がー、ちょ、プリント貸して」
てな具合に、熱心にお勉強をしてしまう。
男子ってなんで
あっち系に騙されるかな
サバサバって言いつつ
めちゃ女出してるのに
ノリが良いとか
キャラ作ってんじゃん?
でも、高校一年生、やっぱり異性にちやほやされる奴を僻んじゃう年齢だ。
可愛いレベルが高すぎて声をかけられにくい傾向にある澪碧嶺は、
美貌を自覚してる分、たいして美人でもない子が持て囃されるのが面白くなさそうだし、
人望にアツいムードメーカーな玲ちゃんは、自分たちグループがいまいちクラスで弾けられていない現状にふて腐れてるし、
男子のメルアドを一番知ってる愛され上手なルルナは、
ひゅったん集団に不満げな二人に若干困ってるしで、
不協和音が似合うオーラを漂わせていた訳だ。
まあ、君の場合は『あたしは普通に働いてるだけでこの前バイト先のお客さんに告白されたけどね〜?』って、
モテに関しては余裕ぶっこき、
ひゅったんたちは自分から男子にアプローチしなきゃ注目されてないでやんのって、
上から目線で憐れんでたりもする。
学校の国の伝承によると、色恋沙汰には水面下で緊張感が続き、
自分より男子に好かれる女子を見つける度、
女子高生がヒステリック覚醒をして一つ強くなるそうだ。


