例えば、買った扇風機が欠陥品だった場合、
『どうしてくれるんだ! 店長出せ店長! 返金で済むと思うなよ!』的に、周りに構わず怒り狂うお客さんより、
『ごめんなさいね、様子がおかしいので見てくれませんか?』と、謙虚な姿勢のお客さんの方が、
店員さんのハートに訴えられるプランを真似て、
君も演技派女優になってみようか?
瞬きを我慢して瞳に膜を張り、唇を震わせ握り拳を作ろう。
一番のポイントは、今にも壊れてしまいそうなお嬢様オーラを漂わせることだ。
「っ、澪碧嶺って悪い子、じゃ、ないんだけど、ね……でも、でも一緒すぎて……困るよ、あたしが大人にならなきゃだめだよね、ごめんねルルナ、……ん。なんか、ごめん、忘れて?」
なかなか君は実力がある。
視聴者は出演者の真摯な態度に心を打たれたようで、
ルルナの同情をかえたっぽかった。
「そかぁ、澪碧嶺そうなんだねえ、君チャン、辛かったね?」
分かってもらえて少し安心する。
そう、学校の国だと、こんな風に一歩踏み込んだ内容を語れる関係は貴重なんだ。
上っ面の話ばかりで浅い絆しか築けない連中はダサいが、
少なくとも、君とルルナの友情はレベルアップしたことだろう。
なに、いくら澪碧嶺がパクり問題児だからって、コソコソ密告するのは可哀想だって?
澪碧嶺を応援したいって?
君がカスだって?


