それは明らかに非は自分でも、
母親に『怒らないから素直に言いなさい』と諭され、
無条件に甘やかしてもらえる境遇に似ていたのかもしれない。
「……っ、あたし別に、いいんだけど、っ別に。あれなんだけどさ、なんでもないんだけどルルナ、あの、澪碧嶺って、」
気を許した相手なのに、感情をさらけ出してみたいのに、
本心を告げて嫌われたらどうしようと考えたならたちまち勇気がなくなり、
それでもムカつく澪碧嶺の不満も理解してほしいはずが、
陰口みたいで、あの澪碧嶺でも可哀想になり躊躇する自分に戸惑う君は、
中途半端に言葉を濁した。
スマホ戦士がレベルアップする方法の一つ、
腹を割ったら友情の質向上に繋がるにしろ、やっぱり我慢する精神力も身に付けたいお年頃で、
「っなんでもない。澪碧嶺って。可愛いよね」と、
葛藤に勝った君は女子高生らしく笑えていた。
なぜなら、ルルナのように大人な立ち振舞いに優れた子には、人として屑さをバレたくないせいだ。
ルルナぐらいの人格者に軽蔑されたくなかったせいだ。
ねえ、女の子って大変で、教室で上手くやってきたいなら男の子にモテる前に、
まず同性に支持されておきたい生き物なんだ。
君の場合、ルルナには特別慕われていたかった。
だって、クラスメートの内、そこそこ内面が完成してるルルナにだけは、
自分を過小評価されたくはないでしょう?
しかし、


