ここはトイレ、清潔感を保つ目的か壁やらタイルやら小物やらドアやら青色で統一されてて、
何故か嘘がつけなくなりそうで怖い。
「ル、ルナが、なんでルルナがあやま、らなくて、」
君は驚いていた。
そう、澪碧嶺よりも先に可愛い髪型をしていた女の子が存在した事実を、
友達一人覚えていてくれたことが嬉しかったんだ。
「、ゴメンね」
「ルルナ、」
少し救われた気がした。
ほんのちょっと自分のオシャレレベルを評価された風に思えた。
それと同時に疑問が生まれる。
ルルナは澪碧嶺が君のパクリ女だと、厚かましいビッチだと完璧に分かっているのだろうか。
著作権じゃないけど学校で築くキャラは被りたくないのが現役女子高生の性、
インスパイアやリスペクト、オマージュやアレンジ、カタカナに誤魔化すとマネの境界線問題は難しいんだ。
「……」
そこのところハッキリ聞きたいけど、
同じグループの子の告げ口をするのは性格が悪い引け目があり君が黙れば、
「…………。」
ルルナも沈黙を続けるため、
「……。」
結局、君はどうしたらいいのか考えられなかった。
ふあふあ四姉妹の担当はだいたい決まっていて、
玲ちゃんがお喋り、澪碧嶺が合いの手、ルルナが聞き上手、君は謎、
それぞれが上手に役割をこなし約一ヶ月半仲良し組をしてきた。
澪碧嶺はお飾りリーダー、玲ちゃんは盛り上げ隊で事実上リーダー、君は謎、そしてルルナ、
「……――、えと。でも君チャン、さっき私のせいで気分悪かったよね?」
笑い上戸のルルナは皆の空気を読む子でもあった。


