前髪を編み込みしてサイドまで合流させ、右片方に寄せてシュシュで結んだふあふあっぽい澪碧嶺の髪型は、
君が気に入っていたモノだったはずだ。
休日も、学校にだって何度かしてきたはずだ。
ブログにプロセスを載せたことを後悔するも遅い。
むかつく、てかウザ
伸びが良いマスカラや涙袋にぴったりなアイシャドー、
眉毛脱色に適したクリームのメーカーや体操着ジャージの袖の捲り方、
君の可愛い魔法が皆の中で澪碧嶺オリジナルに変化する謎。
そう、澪碧嶺がオシャレで可愛いと噂なのは君の真似を繰り返した結果なんだ。
なのに、
「てか玲的に澪碧嶺が2組で一番センスあると思う。一人雰囲気違うもん」
なのに、玲ちゃんは澪碧嶺のファッション感覚がずば抜けて素晴らしいと褒めてしまう。
君はムカついた。
努力を泥棒してチヤホヤされる澪碧嶺が嫌いだし、パクリガールを尊敬する玲ちゃんとルルナも憎たらしかった。
でも、不機嫌さを態度に出すのはあまりに幼く、君が可愛い女子高生を演じるならばオススメできない。
感情的になれるのは素直?
ありのままの自分をさらせる関係が理想?
本音を語れない友情は偽物?
そんなのは君たちが通う高校では、残念なことにただのお子サマ、または女子特有のヒステリック芸にしか映らない。
「なんかししゃも手についた。トイレ行ってくる」
そう、精神面が優れた君は、なんとかストレスを飲み込み大人な対応をしたまでだった。
分かるでしょう?
いつも自分から話さないタイプな子の癖に、こんな風に単独行動をしちゃうぐらい今が邪魔くさかったんだ。


