グループ内の優先順位は玲ちゃんが一番で、二番目が澪碧嶺で三番目が君のルルナの場合、
そう、彼女はいわゆる特殊だった。
状況は変わらない。
ルルナは諸事情でなるべく定時であがれるよう頑張ったのに、
ややこしい仕事を押し付けられてるが澪碧嶺だろうが玲ちゃんだろうが君だろうが見てしまったならこうだ。
自分は関係なかろうが、
『ん〜、明日は子供の運動会で四時起きでお弁当作らなきゃだし、材料買いたいから早く帰りたいけど…………アタシは誰にでも優しくしたいんだ……』
子供と特訓の約束をしたため一秒でも早く帰ってと頼まれたと、同僚に相談したのは、イコール皆アタシのことはほっといてのメッセージのつもりだったのに、
『ここで帰ったら可愛いアタシの美学に反するわ』って後ろ髪引かれ、
澪碧嶺だろうが玲ちゃんだろうが君だろうが優先順位は異なるのに、『どんな感じ?』って、同じ言葉をかけるのがルルナなりの関係の作り方だ。
そして、皆の傾向も、そう、当然、分かってる。
澪碧嶺は『徹夜だよ〜』と泣きつくっぽいから、『澪碧嶺ならできるよ! アタシが保証する』っておだてときゃオッケー、
玲ちゃんは『いや、自己責任だし任せて。あんたは帰りな』と姉御モード覚醒するっぽいから、『うわーん玲ちゃん親切ありがと、やっぱ尊敬する』とヨイショしときゃオッケー、
君は『あ、平気。なんとか頑張るよ』といつものごとく壁を作るから、『ウン、そだね、君チャンなら出来るよね』と肯定しときゃオッケー、
そう、誰だろうと自分を快く送り出してもらえる対応能力をルルナは持ってる。
ご覧、表面上誰にでも態度を変えない者がいるけれど、
深層心理は腐ってる訳で、悪くもないが褒められるものでもないでしょう?


