おとり化粧室


君の世界にはイジメがない。
イコール、学校にイジメはない。
つまり、イジメっ子なんか存在しない。


従って、『今イジメられてて辛いです』的な相談をしたり、

『昔イジメられてましたが乗り越えました』的なカミングアウトをしたりするイジメられっ子が居るのはかなり不思議なんだ。

だって、イジメっ子はゼロなんだ、イジメられるなんて不可能じゃないか。

すなわち、イジメられてると思う方の単なる被害妄想ってことになる。
だって、誰もイジメてなんかないんだし?


まさか、そんな、絶対にある訳ないが、
たとえとある少女がイジメられてたとしても、

それは、『人間関係ロクに築けやしない自己責任なのに自分ばっか悲劇のヒロインぶるとか、アンタの立ち振舞いやメンタルに問題があるだけぢゃね? イジメられてるとしたら自分そーゆーとこでしょ!』といったように、

ガールズトークでオシャレに片付けられるのが普通だ。

だから、学校の国にイジメはないんだ。

イジメはない。



さて、今、この一ページで再びムカムカ最強ストレス抱いてるなら、もう読破するのを諦めるべきだ。

嫌な気持ちになっても感情を無にしなきゃ、君は君と向き合えない。


そう、君の物語を生半可なノリで読むのはダメ、

あくまで『フィッシュボーンのつもりが普通に三つ編みになってさぁ〜不器用すぎてアタシ軽く自分に失望した〜ウケるくない?』の姿勢を維持しなきゃ、

女子高生の複雑でデリケートで宝石のように美しいリアルなんか分かるもんか。


さあ、改めて念を唱えよう。

『聞いてよ〜昨日バイキングでチョコレートフォンデュ?の滝のやつあるぢゃん、あれ躾なってないクソガキが列抜かしてきて鬱陶しかったけどマヂ戦ってきたし!』

そんな日常会話で友達とギャーギャー騒ぐ心意気でページをめくろう。
すると、きっと、ちょっと女子高生の素が暴かれる。