「にじゅうさん。二児のママだよ。普通に若いよね」
「えー、二人も? きれー、二十三歳とか嘘〜」
「凄いよね、俺もそう思う」
「うんうんすごーい、えーうらやましーモテそー」
アタシのが可愛いもんって自信はあるけど、ちょびっとライバル視してる。
でも、
「モテるみたいだね、バツイチだからお客に結構誘われてる」
架翔琉サンの口からバツイチって単語が出て安心した。
やっぱりねって。
デキ婚ならやっぱりねって、
虐待してたらやっぱりねって、
名付けの字面みてやっぱりねって、
ヒール履いてたらやっぱりねって、
郊外ショッピングセンターでギャン泣き子供放置で買い物に夢中ならやっぱりねって、
ベビーカーで通勤ラッシュ電車に乗ってきたらやっぱりねって、
やっぱりねって安心してる。
君はとっても性格が悪い。
でも、学校の国にはやっぱりねって蔓延しちゃってる。
そこのリアルを子供向けに検閲で勝手に削ぎ落とされがちなのが逆に切ない。
あまりよろしくない世相も、ちょっとはよく知ろう。
「ま、俺は君チャン一筋だけどね?」
君のホッペを人差し指でプスッと刺し、イケメン全開でくる架翔琉サンの負けだ。
『この現役女子高生の可愛いアタシとバツイチ子持ち主婦を同じ土俵にあげないでくれませんかー』って、
ナルシストな君は勝った気でいる。
種類は謎の木々にしげる葉っぱが落とす光りはラメ入りルースパウダーを溢したみたいに輝き、
ブランコに座る影がキラキラ朝日に包まれていた。


