「ちょ、っと、架翔琉サンてばイヤホンジャック」
「あ、これ? バイト先の主婦がくれたんだよね?」
彼のスマホには食品サンプル的なキツネうどんが刺さっていたが、それより何より気になる点があるはずだ。
架に翔に琉と書いて、君はカケルと呼んだ。
カケルなら、翔でカケルと読めるからせめて翔琉で良いのでは?と、大人の国の人は思うかもしれないけれど、
(琉とか日常で使う率低いのにわざわざ小難しいの選んだんだ〜って思うかもしれないけれど、今回は触れるべからず)、
もし、架翔琉という名の架が欠けるならば、たちまち架翔琉サンらしさは失われてしまう。
架翔琉はカケルだ。
二度とそこをイジってはならない。
人様の名前をああだこうだ言うなんて、お里が知れますとオババ様に叱られちゃう。
話を戻そう。
うどん付けちゃうユニークなオレ、
ユーモアに目がない可愛いアタシ、
男子高生と女子高生によるモテ☆バトルがいざ始まってしまっていた。
「えー? これ讃岐うどんかなぁ?」
「そう香川よ、お腹すいたからって食べたらダメだよ」
「食べないよー! もーバカぁ」
「ごめんごめん、あはは」
面白くない話その2をやらかす君と架翔琉サンは高校生なので、別に大丈夫だ。
さて、ここで学校の国の機密文書を漏らしちゃおうか。
方言が評判なのは自分が他県に行った時のこと、つまりその方言を聞いたことのない人にウケる訳で、
君のように転校したことない者は、わざと共通語を話すらしい。
転校先で方言を使うと女子力や男子力が高く、
また、地元で共通語を使うと女子力や男子力が高まるんだとか。
マコトかデタラメか、
真相はクラスメート皆の中、よく女子会で語られてる。
このバトル、
君と架翔琉サン、どちらが勝つのかな?


