そうなると、オタクだって違う。
同じクラスのオタク公言の女子は、『いやいやアタシまだアニオタ名乗れないよ〜知識浅いし歴史ないし。でも言わせて! ナントカカントカは初期の未だに引きずってる!
リメイク反対派! 今のは薄っぺら〜初期の監督は展開も原作を理解しつつ味があって丁寧でさぁキャラに愛を感じるよ。てかやっぱCGより手書き! セル画だよね〜☆』って、
キャピキャピ語るのがほとんどで、
『オシャレで可愛ぃアタシがまさかのォタクって言ったら可愛さが引き立つでしょ?!』って感じ、
カミングアウト済みオタク男子も同様、
『アイドルオタク? いやいやオレまだまだ初心者だけど〜まあナントカカントカのダレソレ推しだから。やっぱ地方アツイよ、ファンと距離が近いしな。
この前とか商店街んライヴ最前で見て物販でサイン貰って握手したしオレん部屋ヤバイよ生写真だらけ♪ 危ないだろ!?』って、
ワイワイ語るのがほとんどで、
『オシャレでイケメンなオレがオタクって言ったらかっこよさが引き立つだろ?!』って感じ、
もしかしなくとも、本当のオタクの方は憤りを感じてるはずだけど、
学校の国だと、オタクは今や『可愛いのにオタクなアタシ』、
『イケメンなのにオタクなオレ』っていうギャップ萌えを狙える自己アピールに最適なワードとして大人気だ。
そして、自称オタクの彼らは愛されキャラとして皆に好かれ、充実した日々を送ってるらしい。
中には沈黙を貫き趣味を楽しむ生徒も居るっちゃあ居るが、
その場合、雨季ばりに『アイツ本気オタクぢゃね?! こわープププ』って嘲笑されるか、『うわ、オタクなんだ……』って引かれて距離を置かれる扱いがほとんどだ。
これが君たち高校生が住む教室の今で、現役だって今を知るのに必死なのに、
大人の国の連中はすぐ隣の学校の国の情勢を何も知らない癖に、親身になったフリだけは上手い。
さて、そろそろスポットライトを例の公園カップルに戻そうか。


