おとり化粧室


君の目の前に居るクラスメート、
彼女らの生態が証明してる。


例えば体育の試合、『あんたの指示通りパスして負けたらアタシのせいかよ? ふざけないでよ』とか、

例えば恋愛、『アタシの彼氏誘惑してるだろ、アンタのメール見てんだからなボケが』とか、毒々しい本心を隠し、

『アタシがミスったせいだよねゴメンね』とか、『自分の友達と彼氏が仲良くしてくれると繋がりが深まって嬉しいなっ』とか、

口先で円満な生活を守る生き物にもかかわらず、

お前ときたら分かったような気になって、何が性格良い悪いほざいてんだって話、上っ面のみ、

相手はお前に素を見せてないって話、

だから、平成の国は謎、
『ナントカさんは誤解されがちなだけ。本当はいい人だよ』って、自分だけ優等生ぶって謎に知ったかで語るのは失笑だし、

『アタシ誰にも本音を言えないんだ』的に、自分のキャラや人生を悩むのはちょっとホラーだ。


学校の国の言葉を借りれば、
『アタシたちは敵に塩、クラスメートに隙を見せないように本心は一生さらしません』ってところで、

デタラメな『……実は』を切り札に用いるものって相場は決まってる訳で、

バカ正直に本意を広める方が稀だし、相手が自分にありのままの姿を見せてくれてると勘違いするのは奇跡なんだとか。



さて、長い脱線にも意味を持たせようか。
ジムの前で態度変えるひゅったんは性格悪くない。女子力高いだけだ。


要するに、ひゅったんの七変化っぷりに『嘘つき女め』『悪口放題なのに腹黒い』と、怒ったり、

『騙されてジム可哀想』『女は表裏あって怖いなぁ』と、嘆いたりする君はお門違いで、

普通のオシャレ女子高生を志すならば、その女子レベルを見習おう。

じゃなきゃただの嫉妬だ。



「早くグループ決めなきゃだよねっ、ひゅ焦るよ」

でも、