「男子なにがしたいとかあるー?」
予想通り、目立ちたがり屋が声をかけ、優しいアタシ本領発揮に燃える。
「……、え、?」
「や……――、……。」
予測まんまチキン二人が小さく答える。
女子を前に挙動不審気味なカッコ悪さを隠せてないのは男子高生的にアレだけど、
まあ、ジムとパンクなら仕方ないだろう。
「ふふ、難易度低い楽譜にしよーね」
予定通り八方美人が無垢な笑みを見せびらかし、誰でも接しやすいアタシっぷりに浸り、
「早いとこ選ばなきゃね」
似たようにお姫様が続け、可愛いアタシに悦気味なものだから、
完成しやがった刺激のない空間で、薄いキャラの子は己の予知能力の信憑性に一人納得した。
つーまんなーい
せっかく先輩と
仲良くなったのに
リアルじゃ変化少なすぎ
もっとあたしを
上げ膳的な。ねぇ
とはいえ、お世辞にも楽しいと言いづらい会話に、準備体操がてら「ねー」と愛想だけ捧げてやる部分は、
たとえ面倒でも君は怠らない。
もちろんそれは天性ではなく、女子高生のしきたりによるものだ。
『アタシ普通なのに周りの登場人物が悪ぃせいで、アタシばっか人間関係に疲れて損だよ』って仏頂面を作るのはワガママ、
いかにも嬉しくてたまらないって態度と、
『この時間泥棒が!』ってテンションを崩してはならない。
だけど、


