これは時間との勝負なんだ。
皆の出方を見てから〜なんてグズグズしてたら、あっという間に置いてかれて不本意なグループの一員になっちゃう。
善は急げだ。
次第に音が生まれた。
「五人か六人かぁー」
「チャチャッと終わらせよ」
「ハンドベルとか披露宴でしょ」
「どうするー?」
これは恐らく神が我々人間に言葉を与えた奇跡的瞬間に違いない。
一斉に喋り始めた。
なんてつまらない冗談はおしまい、
リアルを学ぶべく、とある女子グループの会話を盗み聞きしてみようか。
「ウチんとこ三人かー」
「二人足らないよね?」
「したら二人組か三人組のとこ入れてもらおっか」
こちらの三姉妹は悩んでるんだけど、
『は? あんたらの隣に二人組の子たち居るんだから、そことすぐ合併すりゃあいーじゃん。時間の無駄』って、
動かない彼女たちに、大人の国の者たちはキョトンかもしれない。
しかし、それでは乙女心に無頓着過ぎてちょっとカッコ悪い。
そう、ここは学校の国、可愛いアタシたちが生きる世界、
となれば、手っ取り早く五人揃えたら完成ってことじゃない訳で、
コラボにあたり、相手グループの質を三姉妹は見極め中なんだ。
安易に下級層と付き合いたくないのが本音、
ちゃんとそれなりに自分たちに相応しい子とまとまりたいのが本心、
「どうしよう?」
三姉妹はカラコン効果でつぶらな瞳を一生懸命使い、懲りずにお見合い相手を探しましたとさ。
さて、次はとある男子グループの会議を盗聴してみようか。


