おとり化粧室


「ソかぁ、でも案外オシャレ通はラ狙いって噂だよ」
「まじですか?! じゃあ玲ラにしますね!! 今日音決めするんで」

「ん、ラは任せたよ」
「はい、ラに命かけます」


君の不満などお構い無く、玲ちゃんと呉先輩がハンドベルをテーマに学生っぽく話を弾ませている今、

完璧かやの外の澪碧嶺とルルナと君の三人だが、実は人知れずここでも女子力は発揮されてるってことを、

さすがに読めているかな?




まずは澪碧嶺、
呉先輩と玲ちゃんのテンションに気後れしちゃってるけど、

澪碧嶺はきちんと二人を交互に見ては微笑んでを繰り返し、なんとかギリギリ輪の縁にかかろうと頑張ってる。


次はルルナ、
君や澪碧嶺の手前、呉先輩に気に入られたい魂胆剥き出しの玲ちゃんみたいにはならないよう、

でも、好かれたくて、全く会話に参加してないのに「キャハハ」って笑っては、スムーズに輪の中で絡めてる。


最後は君、
玲ちゃんのように露骨に宣伝できないし、澪碧嶺のように控えめに存在をアピールできないし、

ルルナのようにナチュラルに自分を売り込めない、

本人は二人の隣で愛想よく笑えてるつもりだろうが、

残念、ただただ変な空気の放出に長けてた。



親友はライバル、
学校の国で人気な日本の国の青春ドラマや友情マンガなら、切磋琢磨し爽やかな関係が連想されるけれど、

おかしなことに、自国の親友ライバル図式は、とっても清潔さが欠けちゃってる。

でも、それは皆には秘密だ。
なぜって、可愛いアタシゎ女子高生ポリシーに背くからなんだとか。