おとり化粧室


プリクラの役割三つ目、
それは、『アタシ女子高生やってる』の優越感を味わえる簡単な手段だ。



学生の世界では、自分がプリクラをどんな子に渡せてるかが結構きてて、

ひゅったん系、教室で目立つグループに配布できちゃう澪碧嶺が上で、

雨季レベルにしかプレゼントできない君のが下なんだ。

よって、『アタシ社会的地位の高い人間と繋がってるんだヨ』的な自信を持って、

特に月曜の朝は心理戦が行われてるんだそう。



ここらのニュアンスがワケわかんない子は素晴らしい、学校の国では奇跡の逸材な訳だが、

女子、天然、可愛い、お嬢様っぽい、ふわふわしてる、この辺りを誉め言葉だと受けとるタイプは、

君が読むケータイ小説の楽しみポイントがずれてるはずだ。


なぜって、

女子とは『お前自分大好きだろ引くし』の嫌味で、天然とは『その無垢キャラ非常識で普通にイタイよ』の含みで、

可愛いとは『気を遣って一応褒めてるだけなので喜ぶお宅滑稽ですが』の皮肉で、お嬢様っぽいとは『ノリが悪いよ絡み辛い鈍感め』の批判で、

ふわふわしてるとは『世間知らずで空気読めてないヤバイ』の叩きで、もうほらドロドロ、

オシャレ娘たちは悪口を言わない代わりに、こんな風に社交辞令やってるのに、

『そんな解釈しかできないなんて可哀想』ってヒロインぶるとこまで辿り着けずに、

ハテナ?な子は、年齢的に無意識だろうと周りを困らせてる可能性が高いんだそう。


とはいえ、これはお決まりのアレ、
信じるか信じないかはあなた次第、あなたにお任せしますって要は無責任パターンなアレだ。