今さっきの君みたいにイケメンにイジられるキャラは、普通の女子高生が渇望するポジションなんだ。
二組だとひゅったんぐらいで、
四月は雨季も居たけどなかったことにされてるし、澪碧嶺はお嬢様タイプだからまず外されるし、
そんなリアル、君も加われて誇らしかった。
モテない女どものやっかみは怖いが、君には花嫁先輩がついてる分、恐らく大丈夫だろう。
さて、学校の国の女子ばかりがピックアップされて不平等だ、男子の例も挙げておこうか。
「じゃあなご婦人方〜、チャイムより先に着席が優等生な俺イズムなんだよ」
大人の国だと外しまくりのお喋り少年も、そこが教室だとユーモラス少年だと受け入れられるものだ。
A「矢尾君おっかしーい」
B「おもしろいよねぇ、アタシ普通に好きだよ」
案の定、ロッカーの前で雑談してるトレンドグループが矢尾君の噂をしてたり、
C「矢尾君ってナントカ君に似てるよね」
D「分かる、少年っぽくていい味出してる」
はぶられグループはファンのアイドルに絡めて、矢尾君を見つめてる。
さて、ひゅったんに物言いをして立ち去った矢尾君の目的が何だったか、
『もしやアタシへのスキンシップだったんぢゃないの? 困るよぅ』なんて、君に限り自惚れていないだろう。
女子高生を務める君には大方分かっていた。


